
「彼に触れられても、気持ちが動かない」
「昔はもっと求めていたのに、今はただ疲れてしまう」
そんな“性欲がわかない”悩みを抱える女性が、今とても増えています。
実はこれは珍しいことではありません。
ストレス・ホルモンバランス・関係性のすれ違い――
これらが重なることで、脳が“愛したい”よりも“守りたい”モードになってしまうのです。
この記事では、女性の性欲が低下する理由と、
もう一度“心と体がつながる夜”を取り戻すためのヒントを紹介します。
1.心が疲れると、脳が「欲」をオフにする
性欲の中枢は、脳の“報酬系”にあります。
でも、仕事・家事・人間関係などでストレスが続くと、
脳は「快楽」よりも「防御」を優先し、リラックスできなくなります。
これは恋愛感情の問題ではなく、神経の仕組み。
体が拒否しているのではなく、「今は危険だ」と判断しているだけなんです。
ストレスと性欲は“シーソー”の関係にある
緊張が高いとき、女性の体内ではストレスホルモン「コルチゾール」が増え、
一方で性ホルモン「エストロゲン」や「テストステロン」が下がります。
つまり、心のストレスが性欲を“奪ってしまう”んです。
まずは「眠る」「話す」「泣く」など、心の圧を下げること。
性欲を戻す第一歩は、心を休ませることです。
2.ホルモンバランスの波が、欲望のリズムを決めている
女性の性欲は、ホルモンに忠実です。
排卵期前後には性欲が高まり、月経前や更年期には自然と低下します。
これは体があなたを守るために行っているリズム。
「前より欲がない」と悩む女性の多くが、
実はホルモンの揺らぎ期にいます。
年齢や周期によって波があるのは正常です。
ホルモンに寄り添う性欲ケア3ステップ
・睡眠を整える(メラトニンが性ホルモンを助ける)
・適度に体を動かす(血流とエストロゲンが安定)
・鉄分・亜鉛を意識的に摂る(性ホルモンの材料)
“体を整える”ことは、“性を整える”ことでもあります。
体のサイクルを受け入れるだけで、欲の波は自然に戻ってきます。
3.「義務のセックス」が心のシャッターを閉じる
愛しているのに、触れられるのが苦しい。
そんな夜が続くと、「自分は冷めたのかな」と悩みがちです。
でも、原因は“心の安全”が欠けているだけ。
相手を満たそうとするあまり、
自分の感覚を無視してしまうと、脳は防御反応を起こします。
大切なのは「応じる」ことより、安心して委ねられる関係をつくることです。
会話と触れ合いを“再点火スイッチ”に変える
いきなり情熱を取り戻す必要はありません。
目を合わせて話す、手をつなぐ、抱きしめる――それだけで十分。
オキシトシン(愛情ホルモン)が分泌され、
心の距離が少しずつ縮まります。
“触れたい”は、体からではなく心の温度から始まります。
4.性欲を取り戻すための「心のセルフケア」
欲を感じないときは、まず「自分を責めない」こと。
心と体の不一致は、あなたが壊れているわけではありません。
・好きな香りをまとう
・ゆっくりお風呂に浸かる
・鏡に映る自分を褒めてみる
そんな小さな行為が、“自己肯定感”を少しずつ温めます。
性欲は、自己肯定感の延長線上にあります。
自分を大切にできるほど、他者への欲も自然に戻ってきます。
まとめ:性欲がないのは異常じゃない。心と体の声を取り戻して
性欲がなくなるのは、愛が冷めたからでも、女性らしさを失ったからでもありません。
脳・ホルモン・心が少しずれているだけ。
そして、それは誰にでも起こることです。
焦らなくていい。
“感じない夜”も、自分を知る大切な時間。
夜ふかしラボは、あなたが安心して「欲」を語れる場所でありたい。
“触れたい”は、体からではなく心の温度から始まります。